数学教育のためのICEVI、オーバーブルック盲学校と日本財団は視覚障害児の中高レベルの数学教育教材の開発を行っている。このプロジェクトチームは事務局長とタイのMs.Aree Plenchaivannichが共同議長をしていて、インドのMr.G.R.Ramaesh氏が支援している。そこでは、6つの領域のパッケージのフィールドテストと開発が行われている。
ここでは、数学を教える一般的な方法と視覚障害児への教え方を扱う。また、数学のテキスト教材の用意、視覚障害児の特徴の学習、評価についてという以上の方法を扱う。
そろばんの効果的な自己学習の方法の詳細を扱う。演習では、加法、減法、乗法、除法、分数、小数、平方根、パーセントを含む。
ここでは、中学高等学校レベルの数学点字記号(Nemeth)の扱い方を取り上げる。これらは、詳細にかつ、図示をもって記述される。
中学校及び高等学校で扱う500以上の数学概念を教えるためには、いかなる方法が必要かを扱う。数学を教える以外の教員にとっても視覚障害児を教える以前に、これらの概念を理解することは有益である。
折り紙や、自然環境のなかでの数学概念の理解や授業といった、創造的な学習方法について扱う。
数学を教えるための低価格の教材の準備のためのガイドラインを扱う。
以上のパッケージは、中高レベルの低価格の数学教材が伴う。
ON-NETは2003年2月16日から3月3日まで、タイのMahidol大学Ratchasuda校を使い南東アジア地域センターとして、8つの国々から教師と教師の訓練者のための「マスタートレイナーワークショップ」を組織している。これらのマスタートレイナーは、パッケージを利用し、かつ、第2段階の訓練期間にフィードバックをする。それによって、2004年後半におけるより広い利用のための教材の改良ができる。
ICEVIは、世界の教育者にとって、興味あるいろいろな事柄についての必要に迫られた学習教材の開発の助けを他の組織と行うことを期待している。
(訳:三崎吉剛)