国際視覚障害者教育協議会(ICEVI)の世界規模の目的である、2015年までに全ての視覚障害をもつ子供たちに対し教育の機会を確実なものにするために、ICEVIと米国のハードリー盲学校は一致協力して「グローブ・オール」プログラムを立ち上げた。「グローブ・オール」プログラムは世界中の視覚障害をもつ子供を教える教員に、教員としての能力を高めることを目的とした遠隔教育を提供するものである。
1952年に設立されたICEVIは、155カ国、4000人の個人と団体から成る世界規模の組織で、視覚障害者の教育機会を拡大するために活動している。ハードリー盲学校は1920年に創立され、視覚障害者とその家族に対して90の履修コースを提供し、その対象を視覚障害教育に携わる教員にも拡大している。コースは点字や日常生活技術からコンピュータ研修まで及ぶ。現在100カ国、8,000人が、点字、拡大文字、オーディオカセット、インターネットを通して学んでいる。いつでも、どこでも−全て無料で学ぶことができる。
協力を約束する覚書(MOU)がICEVI会長、ラリー・キャンベル氏とハードリー盲学校長、マイケル・J・ビナ氏(Dr.)によって署名された。2003年3月ハードリー盲学校の執行委員会が南アフリカのステレンボッシュで開かれた。
ICEVIが年2回発行する雑誌「Educator」の今後にはグローブ・オール・プログラムについての記事が載る予定である。このプログラム登録申し込みに興味のある方はマイケル・J・ビナ氏 [email protected] 、あるいはICEVI事務局長のM・N・マニ氏(Dr.) [email protected] にご連絡ください.
2003年3月に、ICEVI―ハードリー「グローブ・オール」(視覚障害教育への学習機会)が設立されて以来、世界中の教育関係者からこのプログラムに対し興味と関心が寄せられた。以下に述べるのは最も多く寄せられる質問とその回答で、この新しいプログラムを理解するのに役立つと思われる。